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安倍総理が改心しない限り、拉致問題は解決しない


三日ほどのブランクがありましたが、今回の六者協議の結果を受けて保守系のブログが色々と批評しておられるようです。
そんな中で、三輪様のブログでは首長である安倍総理を強く糾弾しないブログを非難しておられたようです(おめでたいな、自称保守達)。筆者のブログでは四連続で六者協議を採り上げていましたし、安倍総理への糾弾もそれ程してませんでしたから、三輪様より非難されても仕方なかったはずですが・・・遠慮しないで拙ブログも叩いて下さって結構ですよ。
と云うのも、三輪様の指摘は口は悪いが全くもって正論だからです。そこを指摘して糾弾しないのは保守の迷妄と揶揄されても仕方ありません。

筆者は今まで安倍政権をなるべく色眼鏡で見ること無しに是々非々で批評してきましたが、こと平壌宣言に関することだけは幾度となく叩いております。
平壌宣言が交わされた正にその時、当時の安倍官房副長官は「この宣言には拉致の文言が入っておりませんから交わしては駄目です」と小泉総理に進言してましたね。
確かに、これにより拉致を”懸案事項”として宣言に盛り込まれた最終形にはなりました。ですが、これは多分に日本側の独りよがりであることは明白であって、拉致そのものが入ってない平壌宣言が如何に北朝鮮によって都合良く解釈されているかは、その後の彼らの対応を観れば明らかでしょう。

その事を当事、一番懸念して熟知していた現安倍総理が、その通りの展開になっていることを無視しつつ、平壌宣言に則った国交正常化を悪しきものとしないのは大いなる変心と取られても仕方のないことなんです。北が思いっきり平壌宣言を無視した行為をやりまくっているのに、ですよ。
安倍総理は総理になったとき、いの一番に、この平壌宣言を破棄して小泉前総理の亡霊を断ち切る必要があったのに、それをせずに最も真似てはならない小泉スタイルを踏襲してしまい、とんでもない足枷を自ら嵌めてしまったわけです。

今回の合意事項(共同声明)は外務省HPに掲載されております(共同声明の実施のための初期段階の措置(仮訳))。日本が北支援に加わらないことは確かに”意志無き外交”から一歩抜け出した歓迎すべき決断ではありますが、同声明Ⅱの4.にあります以下の事柄がそのプラスポイントをすべて帳消しにして更にマイナスにまで凋落させてしまう忌々しいものであることがクリアになってしまいました。

「朝鮮民主主義人民共和国と日本国は、平壌宣言に従って、不幸な過去を清算し懸案事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置をとるため、二者間の協議を開始する。」

これは2005年9月の以下の同協議共同声明に基づいております(第4回六者会合に関する共同声明(仮訳))。

「朝鮮民主主義人民共和国及び日本国は、平壌宣言に従って、不幸な過去を清算し懸案事項を解決することを基礎として、国交を正常化するための措置をとることを約束した。」
(英訳:The DPRK and Japan undertook to take steps to normalize their relations in accordance with the Pyongyang Declaration, on the basis of the settlement of unfortunate past and the outstanding issues of concern.)

もし、安倍総理が平壌宣言の欺瞞を真に見抜いているのならば、佐々江氏をはじめとした外務省交渉団に、この過去の間違いを正すべく先手を打って然るべきでしたが、それをやらなかったことは取りも直さず、屈辱でしかない平壌宣言の土俵の上で北有利の闘いを宣言していることに他なりません。

拙ブログでは、口を酸っぱくして平壌宣言には拉致問題は含まれてないことを言ってきました。外務省は勿論、宣言にある懸案事項には拉致問題が包含されていると言ってますが、それは上で言及したように只の独りよがりです。
第5回六者会合第3セッションの概要(速報)には、ご丁寧にも「「懸案事項」には、拉致も含まれる。」なんて注釈がしてあるようですけど、原文の何処に”拉致も含まれる”と書いてあるのでしょうか?
(後半に続く)



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くどいようですが、もう一度、平壌宣言を日本語版英語版を使ってお復習いしてみましょう。
平壌宣言に外務省及び政府が拉致問題も含まれると云っている「懸案事項」(outstanding issues or outstanding problems)が出現している箇所は以下の三箇所です。

1.
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両首脳は、日朝間の不幸な過去を清算し、懸案事項を解決し、実りある政治、経済、文化的関係を樹立することが、双方の基本利益に合致するとともに、地域の平和と安定に大きく寄与するものとなるとの共通の認識を確認した。

Both leaders confirmed the shared recognition that establishing a fruitful political, economic and cultural relationship between Japan and the DPRK through the settlement of unfortunate past between them and the outstanding issues of concern would be consistent with the fundamental interests of both sides, and would greatly contribute to the peace and stability of the region.
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2.
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双方は、相互の信頼関係に基づき、国交正常化の実現に至る過程においても、日朝間に存在する諸問題に誠意をもって取り組む強い決意を表明した。

Both sides expressed their strong determination that they would sincerely tackle outstanding problems between Japan and the DPRK based upon their mutual trust in the course of achieving the normalization.
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3.
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また、日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切な措置をとることを確認した。

With respect to the outstanding issues of concern related to the lives and security of Japanese nationals, the DPRK side confirmed that it would take appropriate measures so that these regrettable incidents, that took place under the abnormal bilateral relationship, would never happen in the future.
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まず1.ですが、日本語訳では「懸案事項を解決し、」となってますが、該当の英訳を観ると、「through the settlement of unfortunate past between them and the outstanding issues of concern」となってますから、正確に訳すと、「それらに横たわる不幸な過去の清算と関心の懸案事項を通じて」となるのが自然で、”(清算)settlemennt”が”(懸案事項)outstanding issues”に掛かるような訳し方は外務省の希望を多分に含んだ意訳と感じます。朝鮮語訳が知りたいところですけど、北がこの文脈を懸案事項の解決に重きを置いているようには思えず、飽くまで”過去の清算”で区切っていることは明白であるように考えます。

2.の「日朝間に存在する諸問題に誠意をもって取り組む強い決意を表明した」も、誠意をもって取り組むと双方が言っているだけであって、北が解決に向けて取り組むとまでは言及しておりません。こんな文言は、北が「誠意を示したよ」と言えばすぐに崩れ去ります。

そして3.ですが、唯一、北側(DPRK side)が能動的に意志を示した箇所で非常に重要です。この文脈の中で北は、はっきりと”このような遺憾な問題(these regrettable incidents)=懸案事項(outstanding issues)”が今後再び生じることがないよう適切な措置をとると、明言してます。
これは読んで字の如く、以後の措置表明をしただけの文章であって、過去から現在に続く懸案事項を解決する意思表明であるわけがありません。しかも、日本語では”問題”と訳してますが、英訳の”incident”はよく起こり得る偶発的な意味をもった事件を指し示す単語です。余談ですが、中共の云う”Nanking Massacre(南京大虐殺)”を、日本が”Nanking Incident(南京事件)”と言い換えると文句を言うように、”incident”は事件を起こされた側としては起こした主体が責任回避していると取られても仕方のない単語です(勿論、”Nanking Incident”は正しい見方ですけどね)。

以上のように、懸案事項に拉致問題が入っていると最大限解釈されうる箇所は誰が観ても、3.の解決を含まない反省文だけであって、例え他の箇所に拉致が包含されているとしても、この宣言が、北朝鮮側が巧妙に解決の意志を逸らした文言の羅列であることは明白です。
事実、北は拉致問題を誠意をもって解決したと宣言に則って明言している訳で、後は早く過去の清算を行ってくれと謂われのない賠償の履行をせっつくだけの醜悪な取り交わしになっていることは非常に迷惑至極です。

ですから、今回の合意に「平壌宣言に基づく」国交正常化交渉を行う日朝作業部会の開催が盛り込まれたことは、日本の外交姿勢を堅持したことを全てご破算にしてしまうほどの大きなマイナスポイントでした。
そして、これをよく承知しているはずの安倍総理が、その欺瞞を無視して何食わぬ顔で平壌宣言に従って拉致を含む懸案事項を解決していくと宣ったことは、拉致被害者に対する完全な裏切り行為です。


今回の合意を受けて、横田夫妻をはじめ家族会は評価していると語られてはいますが、本心はすでに安倍総理への不信で満たされていると予想します。
それを端的に顕しているのは、やはり特定失踪者問題調査会の荒木氏の行動でしょう。荒木氏は、あのNHKの不誠実な対応にも冷静な対処をしてきた方です。その荒木氏が本合意への抗議表明(エントリー:痩我慢)をしたことは、安倍総理の決断が如何に北に間違ったサインを送ったかを如実に物語ってます。

荒木氏は最新エントリー「佐々江団長からの報告」の中で、以下のことを仰ってます。

6者で外堀を埋めておいて、日本の手で金正日体制を一気に攻め落とす(別に武力は使わないにしても)やり方でいかなければ、核も拉致も解決しません。そして、それは官僚のやる範囲ではなく、政治の決断が何より必要です。総理にはその点をあらためて理解していただきたいと思います。


全くその通りだと思います。
今回、アメリカは色々な言い訳をしておりますが、その行動は明らかな日本への背信行為でしょう。東アジア黙示録のアネモネ様がエントリー「米朝「悪魔の取引」か…6ヵ国協議のミステリー」の中で、アメリカと北の間にイランへの核供与に関する裏取引があったのではないかといつもの鋭い指摘をされてます。しかし、例えそのような密約があったとしても、全体をよく観れば、それが最終的にイランを核保有国に向かわせるだけの愚策であることは明白であり、焦りからくるアメリカらしくない”しくじり”と思えるものです。

それをこともあろうに、日本は明快な抗議をすることもなく、ブッシュのいい加減な言い訳に納得している様は真にアメリカへの悪しき従属を証明するだけの無様な行為です。
そういう意味で、日本政府は二重の失態を演じたとも云えます。

日本(安倍総理)の取るべき道は、もう一つしか残されてません。
それは平壌宣言の破棄と総連やその関係団体への徹底した(国策)捜査を通した日本の強烈な意思表明を北に突き付けることです。これをやれば、核問題とは同期することなく、必ず北の態度は軟化してくると考えております。
北は日本に自分達を追い詰めるだけの勇気がないことを見切っているからこそ、平気な顔をしているだけです。ですから、日本は本気で自分達を潰しにかかっていると思わせることが肝要なんです。

ただ、これが出来るのは安倍総理しかいないにも拘わらず、それを意図的に無視していることが、どうしようもない落胆に繋がっているんです。
早く改心してくれ!!としか言い様がありません。


* 第一回目の結石破砕は外形を少し崩しただけに終わりましたが、効果があることは分かりましたので、近いうちに第二回目の破砕をやって何とか体外に叩き出すつもりでおります。それにしても、破砕治療(ESWL)そのものより、施術前にやられた下剤と浣腸のダブル攻撃には参りました(笑)。まだ、その後遺症に悩まされている今日この頃です(体調そのものは順調です)。



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