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Almost impossible!

  • 2006.11.22 Wednesday
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日本文化チャンネル桜代表の水島総(みずしま・さとる)氏は、事あるごとに「対話をすれば理解し合えるのではない、理解し合えないから対話をするのだ」と仰います。
まさにその通りかと思います。
後者は前者を言い換えたように見えますが、意味は全く異なります。前者は対話イコール理解ですが、後者は必ずしも対話イコール理解とはなりません。もっと違う言い方でシンプルに表現するならば、「理想と現実」となるでしょうか。
対話イコール理解の難しさは、世の中に戦争や争い事が絶えないことを観ても明らかです。

より現実を見つめると、「理解を無視する相手との対話は殆ど不可能」というケースが実に多いことも考慮しなくてはなりませんね。
その難解なケースと半世紀近くも闘っているチベットのダライ・ラマ猊(げい)下が先の来日中に行った講演でのエピソードを産経izaがコラムにしてました。全文引用します。

【勿忘草】ダライ・ラマの「気にするな!」

恐れ多くもチベット仏教の指導者、ダライ・ラマ14世に尋ねた人がいた。

「背後霊をどう思われますか?」

世界的な高僧に大胆すぎる質問! 周囲の空気は凍りついた。

ダライ・ラマは真剣な表情で「幽霊の存在はミステリーですね。ただ仏教の立場から言えることは…」と続けて破顔一笑。「Don’t care!」(気にするな!)

聴衆は爆笑と拍手の渦。今月10日に東京・両国国技館で開かれた講演会の質疑応答でのことだった。熱気を帯びた満員の会場から、ダライ・ラマに次から次へと質問が投げかけられた。

どうしたら世界平和は実現できますか?

今度はノーベル平和賞受賞者らしからぬ答えが笑顔で返ってくる。

「Almost impossible!」(ほとんど不可能!)

ダライ・ラマは堰を切ったように語り始めた。「世界平和は、私たち1人1人の肩にかかっています。個人が内なる平和を得ることから始めなければなりません。自分の心の平和が家庭の平和を作り出し、さらに枠を広げて社会の平和へとつながります」

一方で、世界は常に争いが絶えないとも指摘。それを解決する鍵は「対話」にあるという。「ほとんど不可能にみえることでも、人間の強い意志があれば、実現できると思っています

講演会の冒頭、ダライ・ラマは「私が何か奇跡を起こせるのではと期待していらっしゃるかもしれませんが、私も皆さんと同じく、怒りや恐怖、嫉妬(しっと)という負の感情を持った人間なのです。でも、一緒に議論していければ、お互いに役立つことがある」と静かに、しかし強く訴えた。

故郷を追われてから半世紀近く、厳しい現実と対峙(たいじ)してきた人の言葉だ。ダライ・ラマの「対話」を求める旅は、いつまで続くのだろうか。少しでも良い旅路であることを祈っている。

ところで、この原稿を書き始めた途端、パソコンが3回も落ちた。深夜、部屋に1人きり。何とはなしに背筋も寒い。ありがたいお経を唱えるように、つぶやいていた。


猊下は当然のことながらチベット仏教の最高指導者です。従って、幾ら辛い現実があっても理想を追い求めねばならない立場です。実際にも、常に非暴力を唱えながら悲壮な覚悟で、非道な中華帝国主義国家との対話の道を模索しておられます。
しかし、そんな方でも現実を理想で誤魔化すような物言いをされないのは、猊下が並の僧侶(理想主義者)ではない証明でしょうね。そこが何処かの尼僧さまとは違うところとも云えます。
「Almost impossible!」だからこそ、少しでもpossibleに近づくために対話を求める姿勢は冒頭の考え方と同じだと思うのですが、如何でしょうか?

日本人はこのような方からもっと多くを学ぶべきです。とくに九条が異常にお好きな方々こそ学ぶべきでしょう、いかに理想というものが厳しい現実の果てにあるかをね。
こんなことやったり、そんなことやっても、真の理想には近づけないと思うのですが、どうでしょう?文化勲章の尼僧さま?

最後に、チベットに再び、あの平穏な国柄が戻るよう、日本人の一人として謹んでお祈り申し上げます。



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