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日本の保守派にとって楽観視など出来ない周辺事情


昨今のネット世論の台頭、そして何と云っても北朝鮮による拉致犯罪が日本人にあるオリジンな精神性(DNA)を目覚めさせつつあることは確かなことです。それは筆者も参加している人気ブログランキングの上位をほぼ保守系ブログが占有していることからも容易に推察できます。

とはいっても、戦後60年間の間に培われてしまった左派思想は可成り歪んだ形で殆ど全てのフィールドに渡って根を張るようにパラダイムを形成してますので、それを引き剥がすことは容易なことではありません。
とくに、マスメディアの偏向性や世論誘導能力は、保守系ブログでの常識をたちまち世間一般での非常識に変身させ、時には「こうした考え方はやはり間違っているのではないか?」との誤認識を生じさせるくらいにほぼ完璧に機能しています。
ですから、筆者などもよく「こんなブログ続けてもただの自己満足ではないのか?」と厭世的気分になります(元が楽天的性格なので、すぐに持ち直しますが)。

それでも、そうしたネガティブ事象を筆者にとってポジティブな駆動力に変えてくれるのが他国や左巻きな人々のこれまたネガティブな行動だったりします。
ネガティブな行動といっても、それが国の場合は国益が基準となりますので、そこに観念的な善・悪という判断基準が入る余地は殆どありません。わが国の国益にとって適当なのか、そうではないのか、だけが行動を支配する悲しい論理なのです。
従って、わが国と出来るだけ価値観を共有できる国との外交関係は国益上、非常に重要です。



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というわけで今日は無用に長い前振りで恐縮ですが、台湾とアメリカです。
そして、それらの国との関係に常に不適切な介入をしてくるカウンターパートとしての中国(中共)です。
台湾やアメリカの現況やそこから予想される近い将来の姿は、中共の国益に沿ったわが国にとっては非常に宜しくない様相を呈するのではないかと危惧されます。
そしてそれが上に述べたなかなか衰えない左派的マスメディアと融合したとき、果たして今のような保守的思想が生き残れるだろうか?という疑問が大いにあります。

すでにご存じのことと思いますが、陳水扁総統夫人の機密費不正流用による起訴が元々危険水域にあった与党・民進党の凋落に加速を付けています。陳総統は、夫人や自身に不正はないと言いつつも罪が立件されれば辞任をする意向を示しています。
大紀元に依れば、以前に大規模な陳総統辞任運動を推進した民進党元主席の施明徳氏は「紅潮運動」(赤化ですか?)と呼ばれる同運動を再び始めたとありますし、中共お抱え台湾メディアもそれに同調して民進党を政権の座から引きずり下ろそうと画策しています。

「一つの中国」を標榜する国民党の馬英九氏は宗主様の中共と共に誰よりもこれにほくそ笑んでいることでしょう。
次の総統選挙は一年半後の2008年ですが、陳総統の辞任があった場合、ほぼ間違いなく政権は国民党に移行してしまうでしょうね。ただでさえ、少しずつではありますが反日的傾向が強まっている台湾で国民党が政権を獲れば、本質的に良きパートナーであるはずの日本との関係も非常に危うくなります。日本政府はこの辺りをどう観ているのか?気になるところです。日本政府は「一つの中国」を尊重するが、幸いなことにそれを公式に認定しているわけではありません。
安倍総理は先の訪中の手土産にこの「台湾カード」を秘密裏に棄ててしまったなんて噂が流れましたが、何分裏のことですから本当のところは全く不明です。
実質的な独立派の国民は今、どの位いるのか分かりませんが、中共は手懐けたメディアを使って此処を非常に上手くソフトに融和させようとしています。この手法はまるで何処かの国のメディアを連想させますね。
非常に憂慮すべき事態だと思います。

一方、近く中間選挙があるアメリカも中国融和派の民主党が過半数を超える勢いで勝つのではないかと云われておりますね。イラク戦争やその後処理の拙さが共和党凋落に拍車をかけているようです。民主党は対北政策においても共和党とは異なり、日本にとっては可成り宜しくない結果を運びそうな集団です。
残念なことに日本は北に「日本はアメリカの地方州の一つ」なんて揶揄されようとも、それを覆すことは出来ません。悲しいかな、まずは全くの神頼み状態です。
アメリカの大統領選挙も今から2年後の2008年です。

そして中共はと云えば、この五日に閉幕した中国アフリカ協力フォーラムで「世界最大の発展途上国」などと訳の分からない言説を垂れた割には、外貨準備高が一兆ドルを超える意味深なお金持ちさん。それを新たな植民地にしようとしているアフリカ諸国の投資にでも使うんでしょうね。
まぁどちらにしても、日本からのODAなんてケチなものはもう必要ないですね、打ち切るべし。
台湾では子飼いのメディアと国民党を使って国を内側から乗っ取り、欧州やアフリカさえも自慢の戦略と金の力で影響力を及ぼそうとする真に帝国主義国家・中国。それはアメリカであっても、アジアではその影響力の行使を躊躇うほどになってしまいました。
このように着々と中華勢力を拡大しつつある中共は、色々云われながらも表向きは2008年オリンピックを成功させてしまうのでしょうね。

こうしてみると、台湾やアメリカの政情変化とそれに密接に関係する中共の更なる台頭は2008年辺りに非常に大きな負のシフトを引き起こすかもしれません。
これは日本の保守派にとって、決して楽観視など出来ない状況を作り出すでしょう。
上でも述べたように、これに日本国内の中共大好きメディアの助力が加われば、日本の世論などチョロいものです。

今のところ、この方向性を変えてくれそうなものは中共自身の没落と北朝鮮絡みの変動くらいしか思いつきません。
あまり負の観念に囚われてしまうのは精神衛生上、宜しくないのでこの辺りで止めておきますが、少なくとも筆者のような自称憂国派にとって、現状の保守思想台頭に喜んでばかりもいられないのは肝に銘じていく必要があるでしょう。
果たして日本は、二年後までに再び強烈に左翼回帰しそうな状況を打ち破れるだけの強い意志をもっていることが叶っているでしょうか?
ええ、筆者は例えそうなっても一人でも毒を吐く所存でいます。
何か取り留めもなく長いエントリーを書いてしまって申し訳ありません。


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今週は以後、日曜まで出張続きですので次の更新は来週になります。



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東アジアに平和を from 異議あり! 2006/11/07 02:44 PM
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