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日中合作には本当にシナリオが存在するのか?


「富田メモ」というのは,左右問わず政治に少しでもコミットしているネット住人には非常に重要な問題ですが,そうでない方々(例えば筆者の周りに人達)にとっては基本的にどうでもいい訳で,「ふ~ん,天皇陛下もそんな風に思ってたんだ」くらいの認識で終わっていくニュースのようです。しかし,そういう方々にそう思わせることが出来た時点で,メディアとしては大成功なんだと思います。誠に悔しいことです。
この流れを大きく変えて,そういう方々の認識をもひっくり返すには,これはもう「今上陛下の靖国ご親拝」しかないだろうなぁと思っています。今のところこれも叶わぬ夢なのですが・・・
メモを貼り付けたのが富田氏なのか,はたまた日経の自作?なのかは別にして,そのメモ用紙が母体のメモ帳とは異なる経年変化を示しているように見えるという事実は変わりません。筆記したのが富田氏だったと仮定すれば,書かれた時期が異なるというのはその正確性や意図においても相当に異なってくることを意味するからです。その事だけをもってしても,日経側には科学的検証をはじめとした立証責任があるのは明白なことでしょう。

* 余談ですが,アエラの記事を根拠とした日経によるメモ貼り付け疑惑は,両者の「メモ帳」,「日記帳」,「貼り付けメモ用紙」の表現方法をよく吟味・確認してからでないと日経側に逃げられます。つまり,「輪ゴムにまとめられたメモ」は必ずしも「貼り付けられたメモ用紙」を意味しないからです。アエラの云う「輪ゴムにまとめられたメモ」は「メモ帳」そのものであり,日経が自記事に載せた「手帳」を「輪ゴムにまとめられたメモ」と主張してしまえば「貼り付けてあった」という言葉に何ら齟齬は発生しないからです。

ランキング上位のブログ様に倣って,筆者も少し時間をおいて何かまた新事実でも浮かんでくるまで傍観しようと思っています。「先帝陛下の大御心」は筆者の中では既に結論が出ていることなので,メモが陛下ご自身のお言葉であろうと徳川元侍従長の感想だろうと,さして重要なことではないと思っております。無論,メモ内容が陛下以外の人の言葉だったとしたら,日経その他のマスコミを思いっきり糾弾しますがね。


やたら前置きが長くなってしまいましたが,このメモを利用して,不敬にもこれが「陛下の大御心」と偽って中共による謀略活動に勤しむ奴について述べたいと思います。
その名は「古賀 誠」,本当にウザイ奴ですね。山拓もウザイ奴ですが,この問題に関してはこの輩が最も中共と連携しているという点において群を抜いてます。
古賀氏、A級戦犯の分祀に強い意欲

 日本遺族会会長である自民党の古賀誠元幹事長は25日、東京都内で講演し、靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に昭和天皇が不快感を示した発言メモについて「お言葉に涙の出る思いがした。この思いを、私たち遺族は最も大切にし、最も重いものとして受け止めたい」と述べ、靖国神社にA級戦犯の自発的な分祀(ぶんし)を促す決意を改めて表明した。
 古賀氏は講演で「戦没者ではない英霊が合祀されたことで、皇族がお参りを遠慮され、日中の問題がここまで先鋭化してくる。そういうことを無念の死を遂げた英霊がどう見ているだろうか」と指摘。「遺族会の原点に返って、国民がわだかまりなくお参りし、皇室もお参りできる、英霊に思いを寄せた対応こそしていかなければならない」と強調した。
 古賀氏はまた、靖国問題は「政治が介入する問題ではない」と断った上で、「政治家と二足のわらじを履いているのではないかと言われるのならば、私は日本遺族会の会長としてこれから事を運ばなければならない」との覚悟を示した。

この男,「私たち遺族は」なんて勝手に遺族代表になってます。遺族会の会長という地位を錦の御旗にして,勝手に手前で創り上げた「大御心」を流布し,「皇室のお参りできる靖国」などと欺瞞を喧伝する羞恥心の無さは何処から来るのでしょうかね。アンタだって”毎年二回の例大祭に陛下の勅使が代参されている”事実を知らないわけではあるまい。きっと「代参は陛下ご自身ではない」などと詭弁を弄するんでしょうが,勅使の意味を辞書でも引いてよく考えて貰いたいものです。遺族を代表するのなら,こういう陛下の真の御心を世間に公表するのがアンタの務めだってことに気付いてくれませんかね,まぁ無理でしょうけど・・・
この男が何故?今でも遺族会の会長をやっているのかは定かではありません。遺族会には当然,古賀と同じ思いの方もいらっしゃるでしょうし,或いはまた,こんな男でも政界とのパイプを考えると必要悪のような存在としての価値を認めている方もいらっしゃるのかもしれません。



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しかし,この男は明らかに「富田メモ」を政治利用し,中共の意図を代弁していると思います。以下のニュースがありました。
中国側「古賀氏の分祀論に期待」

【北京=野口東秀】自民党の古賀誠元幹事長は19日、北京で曽慶紅国家副主席と会談、「歴史をかがみに日中の未来を切り開く必要性」で一致した。また、古賀氏は王家瑞・中国共産党対外連絡部長と会談、王部長は靖国参拝問題に関し古賀氏が提唱するA級戦犯分祀論に「注目している。日本で受け入れられるなら良い方向だ」と述べ期待感を示した。
会談後に記者会見した古賀氏によると、曽副主席は個別の問題には言及しなかったが、靖国問題を念頭に「(悪化した)政治的な関係を乗り越えるため、それぞれの立場で努力する」ことで一致した。新華社通信によると、曽副主席は「早期に両国関係の政治的障害を克服するよう希望する」と述べた。

王家瑞という人物は記事にあるように”中国共産党中央対外連絡部部長”なのですが,この中央連絡部という部署は中国共産党の対外施策を掌っているところだそうです。北朝鮮がミサイル乱射をした際,国連決議に絡んで中共は北に武大偉という外務次官を使者として送ってます。この15日に開催された「国民大行進」の中の討論会でパネラーとして話しをされた青木直人氏(中国ウオッチャー,ジャーナリスト,チャイナインデプス編集長)が「今,北とのパイプを保っているのは外交部なんかではなく,中国共産党中央連絡部しかないので,中共はこの説得にまったく本気ではない」と発言されてました,「だから,武大偉は金正日に会ってもらえなかった」と。
中央連絡部はこれ程,対外国において重要な部門であるという証左です。ここの部長(王家瑞)と古賀が会談したと云うことと(過去にも外国の要人が訪中すると,会談しているようですが),この部長が「注目している。日本で受け入れられるなら良い方向だ」と発言したことは,この後に話題となる「富田メモ」報道に大きく関わってくると思っています。これは中共が以下のような共産党特有の扇動的な表現で「富田メモ」騒動を揶揄することからもかなり確度の高い推測だと思っています。
人民日報「靖国神社はアヘン」

中国共産党機関紙の人民日報は23日付紙面で、昭和天皇が靖国神社のA級戦犯合祀(ごうし)に不快感を示していたとされるメモが見つかったことに関し、靖国神社は日本の「軍国主義者」が大衆を洗脳するために使う「アヘンだ」と批判する署名論文を掲載した。
人民日報は、昭和天皇の発言について「A級戦犯の合祀に強烈な不満を示したものだ」と指摘、「メモが明らかになったこの機会に、日本は天皇の真意を真剣に受け止め、軍国主義の芽を摘み取るべきだ」などと警告している。
中国各紙は日本で天皇が不快感を示したと伝えられて以来、小泉首相の靖国参拝自粛を迫る記事を繰り返し報じている。


果たして,このような日中の合作にも似た思惑の一致にはシナリオがあるのでしょうか?
最近,よく耳にする「日本解放第二期工作要綱」なるものがあります。これはWikipediaによると,「中央学院大学の西内雅教授(故人)がアジア諸国を歴訪した際、偶然入手した文書であると説明されている。内容は、中国共産党による対日工作活動を記した文書であるという。・・・発表当初から現在に至るまで原本が提示されなかったため、その存在を確認することが出来ない。当時日本共産党と犬猿の仲であった中国共産党が「民主連合政府」の成立を望むはずがない、あるいは、「極左」という表現を当時の中国共産党が使うはずがない、との批判もある。・・・中国共産党側からのコメントは存在しない。」とあります。wikipediaが信用できるかどうかは別の問題として,確かにこの工作要綱なる謀略シナリオの信憑性は疑わしいのでしょう。中共から入手したと云うことは元は中国語で書かれているはずですが,その原典が出てこないのでは検証のしようもありませんしね。
しかしながら,こういった史学的検証と実存として起こっている事象からの分析は分けて考える必要性があろうと考えます。要するに,上のような事実がこの工作要綱に書かれている内容と妙にマッチングしていると云うことです。筆者はこれを未だ全部読んだわけではありませんが,よく考えれば,”対象国の特質を掴んで,それに応じた洗脳・謀略活動を行う”という点においては,戦後のアメリカによる「WGIP(ウォーギルトインフォメーションプログラム)」にも似た「通常のスパイプログラム」のような感がありますね。
それを考えると,中共にとっては「WGIP」に見事に嵌った日本がさぞ好都合な状態だったのだろうと思います。後はそのレールに乗って自分達の工作をしていくだけですからね。因みに”工作”とは中国語で”仕事”という意味,筆者も中共であった学会において,”スタッフ”の胸に”工作人”というバッジをつけていたのを見て苦笑いした経験があります(此奴,工作員かっ!って)。

いずれしても,上記の古賀をはじめとして山拓にしろ民主の小沢にしろ,結果的に中共の代弁をしているような輩は保守系ブロガーから,この工作要綱に嵌ったエージェントに観られても仕方がないんじゃないかと思います。最近では”The planet earth”様がこの観点からのエントリーをされています。
また,過去に「日本解放第二期工作要綱」を採り上げておられるブロガーも多くいらっしゃいます。今調べただけでも以下の方々が評論・解説されていますので,改めてゆっくりと拝読することとして本エントリーを終わりたいと思います。

・”子供達の未来”様
・”軍事評論家=佐藤守のブログ日記”様
・”ほそかわ・かずひこの BLOG”様
・”釣りキチおやじの言いたい放題”様(この方は連載でvol.110まで書いておられます)



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