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筆者の信ずる先帝陛下の大御心


ちょっと出遅れてしまった感がありますが,話題の「富田メモ」に関して思うところを述べてみたいと思います。
日頃から皇族の政治発言を苦々しく思っている左巻きのマスコミが嬉々として報じているところを観るにつけ,この「富田メモ」が如何に日中合作の工作活動の拠り所になっているのかがよく分かります。先帝陛下の私的呟きを利用してまで分祀させたいのでしょうかね。もう必死だなぁとしか思えませんよ。
仮にこれが正しい史料として,それを利用していわゆるA級戦犯の分祀を実行してしまったら左派の云う「天皇の政治利用」に他ならないじゃないですか?完全無欠のダブスタですね,これは。まぁ奴らはそこまで追い詰められているとも読めますし,ものの真贋を無視しても報道して一般国民にその手の印象操作を行っただけで良いくらいにしか思っていないのかもしれません。
ある左派のブログを観ていましたら,「よく天皇がこんなこと言えたもんだよ」という意の感想が述べてありました。「東條氏らを犠牲にしてまで刑を逃れた天皇が何言っている」という意味でしょう。書いてあることはもう無茶苦茶ですが,これってある意味,正しいサヨクの言い分のような気がします。少なくとも「それ見ろ,天皇だって分祀(合祀)を嫌っているじゃないか」とは言ってないわけですし,バカ騒ぎする朝日等を嘲笑してましたから。そして,「よく天皇がこんなこと言えたもんだよ」という一種の罵倒を裏返して読んでみると,逆に「本当に天皇がこんなこと言うのか?」という”問いかけ”にも見て取れました(飽くまで筆者の所感です)。

富田メモはおそらく本物でしょう,ですがメモの内容が先帝陛下のご発言だったとは限りません。既に色々云われているように,富田元長官の私感かもしれませんし,徳川元侍従長,藤尾元文相や奥野元国土庁長官その他の発言だったかもしれませんが,今のところはペンディングです。
火元の日経をはじめとした左派メディアの報道は今回,明らかに恣意的ですので,冷静な?産経の報道を後半に貼り(”昭和天皇「富田メモ」 分祀へ政治利用の恐れ”の一部抜粋),2ちゃんねるで検証中のメモ写真のリンクを表示します。といっても,詳細な検証は他のブログ(”毒吐き@てっく”様や”極右評論”様)や2ちゃんねるがしてくれるでしょうから,それは簡単に解析するとして後半では「筆者の信ずる先帝陛下の大御心」について述べてみます。



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昭和天皇はA級戦犯をひとくくりにして批判していたわけではない。
 昭和天皇の側近、木戸幸一内相の「日記」をみると、昭和天皇はA級戦犯に同情を示している。昭和天皇は終戦直後の昭和20年8月29日に「戦争責任者を連合国に引き渡すは真に苦痛にして忍び難きところ」、9月20日に「敵側のいわゆる戦争犯罪人、ことにいわゆる責任者はいずれもかつては只管忠誠を尽くしたる人々」と語ったという。
 宮内省御用掛の寺崎英成氏が記した「昭和天皇独白録」からは、昭和天皇がA級戦犯の代表格である東条英機元首相を信頼していたこともうかがえる。昭和天皇は21年3月ごろ、「元来東条という人物は、話せばよく判る」「東条は一生懸命仕事をやるし、平素いっていることも思慮周密で中々良い処があった」などと語っている。
 大原康男・国学院大教授は「メモが事実だったとしても、昭和天皇がA級戦犯の合祀そのものに不快感を示しているとは言えない」と指摘する。 大原氏が注目するのは、今回のメモで言及された人物が、日独伊三国同盟を推し進めた松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐イタリア大使の2人とみられることだ。大原氏は「昭和天皇は『独白録』でも松岡のことを一番批判している」と語る。
 一方、「公の発言ではなく、非公式メモをA級戦犯分祀論に結びつけるのは、昭和天皇の『政治利用』になりかねない」(百地章・日大教授)との懸念も出ている。 靖国神社は、昭和53年、厚生省が公務死と認定して靖国側に送った「御祭神名票」に基づいてA級戦犯を合祀した。 昭和天皇も現天皇陛下も春秋の例大祭には勅使を派遣するなど、靖国重視の姿勢を示し続けてこられた。昭和天皇の弟宮である高松宮さま(故人)と三笠宮さまは、合祀後も参拝を続けられた。現宮司の南部利昭氏は就任に際し「天皇陛下から『靖国のこと、よろしく頼みます』と直接、言われている」(関係者)とされる。
 靖国側は分祀について「A級戦犯の御霊だけ除くことはできないし、ありえない」との立場を堅持している。
 政府筋は「手帳のあのページだけ紙がはり付けてあるという。メモを宮内庁で見た人はいない。本当に昭和天皇が言ったかどうかも分からない」と指摘しており、分祀論の高まりには戦没者の慰霊を置き去りにした政治的意図を強く感じる。(阿比留瑠比)

◇  ■靖国神社のA級戦犯合祀をめぐる主な動き
昭和
20.12 連合国軍総司令部(GHQ)が「神道指令」を出し、政府の神社・神道保護を禁止
23.11 東京裁判でA級戦犯25被告に有罪判決
28.8 衆院本会議で「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」を採択
39.8 政府が靖国神社境内で全国戦没者追悼式を開催
50.8 三木武夫首相が終戦記念日の15日に靖国参拝。「私的参拝」と表明
50.11 昭和天皇が最後の参拝

53.10 靖国神社がA級戦犯14人を合祀

54.4 大平正芳首相が参拝。中国は特に問題視せず
55.8 鈴木善幸首相が15日に参拝。中国は特に問題視せず
60.8 中曽根康弘首相が15日に公式参拝。中国が反発
61.8 中曽根首相がA級戦犯合祀などを理由に参拝とりやめ
平成
11.8 野中広務官房長官がA級戦犯分祀を提案
16.3 中曽根元首相が靖国神社にA級戦犯分祀を提案。靖国神社は「分祀は不可能」との見解発表
18.7 昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示したという元宮内庁長官のメモ発見(政治家の肩書は当時)

◇  ■合祀されたA級戦犯
 東条英機(首相、陸軍大将)▽板垣征四郎(陸軍大将)▽土肥原賢二(同)▽松井石根(同)▽木村兵太郎(同)▽武藤章(陸軍中将)▽広田弘毅(首相)▽小磯国昭(首相、陸軍大将、服役中死亡)▽白鳥敏夫(駐イタリア大使、同)▽梅津美治郎(陸軍大将、同)▽平沼騏一郎(首相、保釈直後死亡)▽東郷茂徳(外相、服役中死亡)▽松岡洋右(外相、拘禁中死亡)▽永野修身(海相、海軍大将、同)

・メモの各種写真(4種)
1.問題の富田メモ
2.富田メモ全体
3.他ページの反転写真(加工済)
4.他ページとの比較


これらの写真を見る限り,富田メモというのはまさしくメモであり,メモである以上は書き手が置かれた状況で断片的に思ったことや他の発言を書き綴るだけのものでしかないということです。正式な文章と違って,主語等の明示のないものが多く,その一部を見ただけでは全体像を妥当に推測することは難しいでしょう。実際に,問題部分にも前後関係のよく分からない言葉が走り書きしてありますし,その上のパラグラフには藤尾発言や奥野発言の言及とも取れる文章があります。日経やその他のメディアはこの辺りの整合性について,検証をキチンと行っているのでしょうかね。果たして,それらを総合的に判断して問題部分を「先帝陛下のご発言」と決定したのか疑問です。
また,2ちゃんねるでは紙質の劣化具合の違いやインクの経年変化まで指摘していましたが,そういった科学的判断も必要なことでしょう。特に紙質の違いは該当部分を可成り後で貼り付けたような白さがあることは筆者も疑問に思いました。
さらに,該当文章にも可成りの違和感がありますね。「私」,「参拝」,「親の心子知らず」といった既に指摘されているものもありますが,全体的に観て,取って付けたような印象が強いです。各段落の文は別のシチュエーションで吐露された感想のような気がします。それを富田氏が脳内で都合良く結合して,一つの全体像を作り上げたようなイメージが見て取れます。特に最後の「それが私の心だ」というのは,何かわざとらしく,身の回りの世話をされる侍従長ならいざ知らず宮内庁長官にそんな勅言めいた言葉を吐露されるのかなぁと思いますね。
まぁこの辺りについては,追々検証されていくことでしょう。


もっとも,この心情が真に先帝陛下のものだった場合にしても,分祀無意味派はそれほど自家撞着に悩むことはないと思います。先帝陛下とて人であるからには感情があり,いわゆるA級戦犯の方々の中に良く思えない方がおられてもおかしくはないと考えるだけのことなのですから・・・,このメモについて言えることはたったそれでのことでしかないと思えるのです。

先帝陛下が何故,1975年(昭和50年)以降にご親拝されなくなったのかについて説が2分されていることは承知しております。筆者はつい最近まで「公的参拝」しかすることの出来ない天皇の特質に心を痛めておられたものと思っておりました。しかし,最近は理由はこれだけではなく,やはり合祀項にも心をお痛めであったとも思えるようになりました。つまり複合的な理由です。勿論,これには時間差があります,1975年の最後のご親拝以降1978年の合祀までのご心情は前者しか有り得ません。
1975年11月20日に国会で三木元総理の参拝が憲法違反の疑いがるとの指摘を受けてますので,その翌日の21日のご親拝が最後となりました。きっと,昨日に今日では今更取りやめにすることは出来なかったものと推察されますが,これ以降,憲法に規定される象徴天皇とのご意識からご自分で足枷を嵌められたのでしょう。いずれにしても,ご親拝は数年おきなので連続的に行かれることはなかったとは思いますが・・・
そして,1978年10月以降(一般への合祀の発表は1979年)は前者にこれが加わり,余計にご親拝が出来なくなってしまわれたものと思います。すなわち,契機としては前者しか有り得ませんが,陛下のご心情としては時間差で二重の足枷に悩まれたものと考えられます。
しかしながら,何故,いわゆるA級戦犯の合祀に心を痛められたのか?という疑問が出てきます。誤解されては困るのですが,筆者は上で云われているような,ケチな庶民感情(好き嫌い)で行かれなくなったと言っているのではありません。畏れ多くも天皇陛下であらせられるわけですから,そのご判断に個人感情など入ろうはずもありません。
これは多分,ご自分の戦争に対する責任感から派生した近隣アジア諸国(半島・大陸だけではない)へのご配慮だと考えています。大東亜戦争における最高責任者として,絶対に忘れてはならない罪の部分を身代わりとなって散ってくれた方々と共に請け負われようとしているのだと思います。
罪とは何たることか!といわれる方もいらっしゃるかとは思いますが,ここで云う罪とは飽くまで陛下がそう思われているという推測でしかありません。陛下が「私は間違っていない,全て部下がやったことだ」なんて本気で考えておられたなんて有り得ないでしょう,またそういうお方だからこそ,今でも国民に広く愛されているのだと思います。
実際にマッカーサーに向かって「戦争責任は全て私にある」と仰せになられたお方です,いわゆる戦犯の方々を疎ましく思われて親拝しないなどと思われる方では絶対にないと信じております。
陛下が全てを背負われているからこそ,逆に我々は分祀など無意味だと言えるのではないでしょうか。後は我々,国民に靖国を任されている・・・そんな気がします。
これが天皇陛下の大御心なのだと思います。ここで,この御心を曲解して分祀などすれば,前述したように「天皇の政治利用」になると同時に,まず間違いなく先帝陛下はお嘆きになるでしょう。分祀などしたところで,先帝の意志を継がれた今上陛下はご親拝されないでしょうね。

それより,我々国民と政治家はアジア諸国に,といっても殆ど中共ですが,理解させる道筋をつけるべきです。どうしても理解されなければ,意地でも内政干渉させない強さを発揮していくべきです。これが政治というものでしょう。
左派メディアと分祀を叫ぶ者達は大きな誤解をしていることにいい加減,気付きなさい。



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