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教育関連雑感


戸塚ヨットスクール校長の戸塚宏氏が先月29日に刑期を終えて静岡刑務所を出所した.あの事件自体が起こったのは,もう20年以上も前の話ですっかり忘れていた.彼は結局,過失致死罪が認められず,上告したが棄却されて,傷害致死,6年の刑で服役していた.彼の主張する体罰が公的には虐待としか認められなかった・・ということだろう.
筆者は当時のマスコミのバッシング報道に煽られて,彼をただの教育カルトのサディストとして観ていた記憶があった.彼は出所後,種々のマスコミのインタビューや番組出演をこなしていたが,そのうちの一つであるテレ朝の”ワイドスクランブル”を筆者は昼休みに見ていたので,感想を少し述べたい.
この番組は元々,偏向左翼番組の一つと思っているので,展開は厭になるくらい予想できたわけだが,事実,全く他の出演者との一致が観られなかった.あの韓国マンセー女優,黒田福美氏など,怒りで涙目になっていたのが笑えてしまった.戸塚氏の主張は昔から一貫しており,体罰は教育であり常に進歩を伴い,それを促すものだとする,謂わば一元論だ.人間の精神性など,人類が生まれて以来,一向に変わっていないので目指すものにも変化はないとするのが根拠だと言う.あと,仏教で云う,菩薩,如来の概念とか,・・・.うーん,結構深いね,でも奴ら(他の出演者)は絶対に理解できないなと思った.
案の定,司会の大和田獏氏の”教育にはもっと色んな方法があって良い”の謂わば多元論の突っ込みが入るが,簡単に「いいえ,一つしかありません,貴方は分かってない」と一蹴され,獏撃沈.お馴染みの川村コメンテーターやゲストの評論家(名前失念)が有り難い現代民主主義的ご高説を垂れるも,これらも悉く否定していた.



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かみ合わないのも尤もだ.戸塚氏はそういった多元論や個の尊厳から派生する現代合理主義等を全く鑑みない立場なので,かみ合う道理がないだろう.戸塚氏の主張はヨットスクールHPここを読むと良く理解できる(以下に抜粋引用).

不快感を生む能力が大切

人間の行動には、  感覚→不快感→意思→行動・・・という順序がある。この各過程に知=判断が働いているわけですね。感覚が入ってくると正しい判断によって、正しい感情(不快感)が生じる。そこでまた正しい判断により、正しい意思が出てくる。そして、その意思を正しく判断して、正しい行動が出てくるわけです。 この知、情、意の3つから成り立つものが精神なんです。
 つまり、精神というのは、種族保存にかなう行動を起こさせるための情報処理なのです。目的は正しい行動です。そして、目的を達成すれば、快感が湧く。そういうふうにできているわけです。 例えば、嫉妬という不快感。試験を受けて、ライバルが90点で自分が80点なら、嫉妬が湧きます。これは怒りの変形ですから、相手より上に行こうとして、勉強します。嫉妬という感情が勉強という行動を起こさせるのです。その結果、自分が90点、彼が80点ならば目的達成、「やったー」という快感が湧いて幸せになります。
本当の幸福というものは、これだけの面倒で不快な過程を踏まないと生じないのです。   ところが、今の世の中は、幸福が勝手に沸き上がってくるようなことをいっている。 そこが間違いです。 大きな不快感を発生させる能力と、大きな快感を生む能力は一緒です。にもかかわらず、不快感を否定するから問題がおかしくなってくるんです。

精神にも光と影がある。


この前、伊勢神宮へ行ってきました。正宮をお参りして戻る時、「荒祭宮」と書いた所がある。何だろうと思って、行ってみると、正宮よりはるかに小さな鳥居とお堂があって、近づけるんです。中へ入ったら、長持ちを小型にしたようなものがあって、開けてみると、中に榊が1本と筒みたいなものがあった。何かなあと思っていたら、「もしもし、困りますよ」と声をかけられた。神聖なものやからね。
 「荒祭宮の意味が分からないので」というと、「これはお宅(戸塚ヨットスクール)と一緒ですよ」といわれた。つまり、光には必ず影があるように、神様にも怖い部分というか、荒っぽい怒りとか力があって、そういう部分を併せ持たなければ神の役目はしない、とね。
それで、伊勢神宮では、正宮が当然一番上で、荒祭宮が2番目だというんです。これは大変示唆に富んだ話だと思います。  
今、平和は認めるけど戦争は認めないなどと、馬鹿なことをいう。しかし、平和が正宮なら、戦争は荒祭宮です。力でもって平和を獲得するのです。こういう真理を知らねばなりません。と同時に、それを「お宅と一緒です」といった人、この人はただの守衛ですが、この人の方が、世間でいうエライ教育者なんかより、よっぽど物事が分かっているなと思いました。
  快感にしか目がいかず、不快感を無視するからおかしなことになるんです。

確かに一理も二理もあると思う. 要するに,万物は表裏一体で構成されていることを上手く説明している.戸塚氏を除く他の出演者達は,おそらく”平和は認めるけど戦争は認めない”方々でしょう.彼らは表向き,多元論を言うが,実は狭隘な一元論を言ってるに過ぎない.”色んな考え方が有って良い”というのは一見,正論ではある.多くの場合,それは許容されると思うが,上記で謳われるものの道理,本質を知らずして安易に宣えないものでもあるのではないか?と思う.戸塚氏の言いたいところは,其処にあるのではないかなぁと考えた.
しかしながら,戸塚氏も説明が下手である.時間の制約上,仕方がなかったのかもしれないが,「そうじゃない,あんた達は分かってない,教育というものの本質を知らない」だけでは広く同意は得られない.もっと方法を考えるべきかとは思うが,彼をキワモノ扱いするマスコミでの発信には限界があるのだろう.
最近,給食に絡んで,筆者の義務教育時代では考えられなかった人間(親)が湧いているそうだ.給食費を払っているので,または一方的な宗教概念の押しつけになるので,といった理由で「いただきます」を言わせてくれるなと訴える親(日本食農教育協会).逆に,その給食費をさしたる理由も無しに払わない親もいるという.義務教育だからという訳の分からない理由が多勢らしい.以下の発言をするような人間や実際に給食費を無料化する自治体も出てきたとはいえ,現時点で有料であることが規則であるにも拘わらず,公然とそれを破って憚らない親がいるというのは,何ともはや救いがたい.彼らも,あまりに個の尊厳を神聖視した現代教育の被害者なのかもしれないが,ここまで来ると,合理主義どころか,もはや無政府的自我絶対カルトである.

社民党の阿部知子氏は「教育扶助を受ける子供の数が1990年代に比べ2倍になっており、子供を持つ家庭の貧困化が進んでいる。給食費を無料にするぐらいの太っ腹を見せてもいい」と主張した。

また,同様のこととして,京都府宮津市が全戸配布する広報誌などで行った”清め塩”に関する行き過ぎた介入も根は同じところにあるだろう.これについては”mumurブルログ”でも採り上げておられるが,mumur氏の考察に全面的に同意する.教育委員会の言い訳を観ても,全く反省の色がないし,それを差別問題と同じ土俵で考えていることも異常である.この連中は日本古来からある風習・伝統をどうしても破壊したいらしい.そんなに唯物論的世界観がお気に入りなら,墓からマルクスやレーニンでも掘り起こしてこい!
これらは親の世代の問題ではあるが,こうした親に育てられている子供達の将来が不安でならない.戸塚氏の罪は罪として,彼の考えは益々荒廃する教育現場や上記のような親が発生するの中で,十分に一考する価値のあるものだと思う.

追記:参考リンク; [連載]強者こそが担うべき国家の責務!極右評論様)

次はもっと年齢のいった大学院生の教育について,こっちは簡単に感想を述べる.
まず,以下のニュースソース(”徒弟制”一掃、文科省が大学院を抜本改革へ).

大学院教育の充実に向け、文部科学省は今年度から、大学院生や若手研究者が教授の労働力とみなされる“徒弟制度”の一掃を目指すなど、抜本的な改革に乗り出すことを決めた。
 近年、大学院に進む学生が増える一方、海外や財界からは「教育水準が低い」との批判が出ており、日本の国際競争力を高めるためにも、大学院教育の質向上が不可欠と判断した。文科省は今後5年間かけて、大学院による教育課程や教員組織の見直しを支援するなど、教育基盤の整備を進める。
 文科省は3月末、専攻分野ごとに講座を設け、教授を頂点に助教授、助手らを配置して教育研究を進める「講座制」の規定を大学設置基準から削除。この枠が外れることにより、今年度から各大学・大学院が自らの裁量で柔軟な教育研究体制作りを進めることが可能になる。  07年度からは、教授の職務を助ける役割だった助教授が廃止され、新たに学生の教育や研究を主な職務とする「准教授」が新設される予定で、こうしたことを契機に教授と院生らの硬直的な徒弟関係の改善が図られることになる。
 日本の大学院はこれまで教育より研究を重視する傾向が強く、研究室では大学院生や若手研究者が教授の手伝いを通じ、自然に知識を身につけるという「徒弟修業」の考え方が根強く残っていた。
また、講座制は大学院内の教育研究の責任体制を明確にすることなどを目的に導入されていたが、教授が研究室の人事を独占的に行うことなどへの批判も強かった。このため、院生らからは「教育内容が教授の能力に左右されすぎる」「教授の労働力として使われ、雑務に忙殺されている」などの不満の声が上がっていた。
 一方、産業界からは「応用が利かない」などと改善を求められており、今年度からは、教育の質を保証するため第三者による外部評価が導入される。
(後 略)

昨今の大学院生のレベル低下は,別に講座制,”徒弟制”がネックになっているわけではないだろう.根本は世界でも通用する科学立国を目指したのは良いが,その受け入れ先を考慮せずに,安易に定員を増やしたことにあるのでは?それプラス,教員側の研究費の問題,院生を一人増やすごとに大学院特別研究費が入るので,本人の研究意欲は二の次で取り敢えず院生を受け入れてしまうという,これまた安易さにある.これがこの十年以上続いているので,院生(マスター)のレベルはもはや二十年以上前の学卒レベルである.
確かに工学系の場合,多くの院生は教授以下,教員の手足となって実験ロボットを演じ,その結果を教員が論文にするという定番の構図になっていることは否定しない.業績の多い注目研究を行っている研究室ほど,その傾向が強く,ロボット院生は自分が何をやっているのかさえ分からない場合もあると聞く.これには教員の評価に関して,業績第一主義の最近の風潮が拍車をかけている.また,今では基礎研究をお座なりにして,実利の大きい企業との共同研究を重視しているので,共同研究費を稼ぐため,とても少人数では抱えきれないほどのテーマを受け持っていることも問題である.それもこれも,根本は科学諮問会議とやらの後先を考えない科学技術立国の達成概念にあると考えている.研究の裾野を広げるには基礎科学をもっと重要視しなければならないのに,それに給される予算はまだまだ少ないのが実情で,相当に世間で注目され,かつ優良作文?を書かない限り,予算の獲得は難しい.男女共同参画費といった無駄金に10兆円以上の血税を注ぎ込むのなら,例えその1割でも良いからこちらに廻してくれたなら,もっと院生や研究者のレベルは向上するだろう.
直近のエントリーで,青色ダイオードの中村修二氏を採り上げておられたマッコイ博士てっく様も言われているように,金のために純粋なる研究のモチベーションがねじ曲げられてはならないと思う.おかしな自由主義の横行するアメリカに日本の優秀な研究者が流れては国益の損失に繋がりかねない.
これ以上は落ちこぼれ研究者の愚痴にしかならないので止めるが,結論として,政府はシステムを見直すことよりも,拠出可能な科学研究費をもっと増やせば良い.
異論はあろうが,実に単純なことである.



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《 旧宮家復籍キャンペーンについて 》
拙ブログをご覧いただいている皆様方におかれましては既にご存じのこととは思いますが,「Let's Blow! 毒吐き@てっく」様の呼びかけにより,有志一同が昨今の皇室典範問題を鑑み,”旧宮家復籍キャンペーン”を行う予定であります.これにはすでに50名以上の心ある有志の方々が賛同,ご助力を願い出ておられます.
世界に類例のない万世一系の日本の皇統を護持するためには旧宮家の皇籍復帰が不可欠です.我々のような名も無き人間が皇統のすばらしさを広く世の中にお知らせするには草の根で地道に活動する以外に方法はありません.
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