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迷妄する者達

  • 2006.04.03 Monday
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先月25日に開かれたチャンネル桜お馴染みの左右対決(ディベート)がこの2日に放映された.場所は新宿ロフトプラスワンで概要は以下の通り(塩見氏のHPより抜粋引用).


◆ 日時:3月25日(土) 12:30開場、13:00開演~17:00終了

◆ テーマ:「どうする日本、戦争と平和について」

◆ 司会:水島聡 (日本文化チャンネル桜 代表)

パネリスト:(50音順)
「左席」 塩見孝也、谷口末廣、PANTA、三上治

「右席」 井尻千男、潮 匡人、遠藤浩一、大高美貴

◆ 司会、論客の方々のプロフィール:
・ 水島聡氏:「日本文化チャンネル桜」 代表。早大、映画監督を経て、現職に到る。
・ 井尻千男氏:拓殖大学日本文化研究所所長。
・ 潮 匡人氏:評論家。自衛隊パイロット二佐を経て、防衛庁長官秘書や防衛庁雑誌発行担当。
・ 遠藤浩一氏:評論家・拓殖大学客員教授「戦後思想史」。新しい歴史教科書をつくる会」副会長。
;・ 大高美貴氏:ジャーナリスト。中央アジア、中東、イラク、パレスチナに詳しい。日本文化チャンネル桜 「報道ワイド」キャスター。
;・ 谷口末廣氏:協同組合懇話会役員、「不戦兵士・市民の会」理事、「戦場体験放映保存の会」世話人。「満州」や「フィリピン・ミンダナオ島で苦戦」、現在80歳前後の長老、氏は「不戦兵士・市民の会」で、活躍し著名。会の活動である「3年間で15万人の戦場体験を保存し、放映する」という、20代から30代の若い人々の運動に協力。多くの「不戦兵士・市民の会」の先輩諸氏と若い人々の協同で、もはや、風化し、消滅寸前にまで至らんとしている国民的戦争体験を保存し、次代の人々が受け継ぐことは非常に重要です。氏はこのことも含めて、桜の人々にもとりわけ有意義な、体験を語られるものと思われます。
・ PANTA氏:ロック・ミュージシャン、「世界革命戦争宣言」や「マラッカ」ら。民衆運動と結びついて活躍、最近は演劇に進出。2003年に塩見らと空爆一ヶ月前のイラクにも行く。本バトルトークは今回で3回目。
・ 三上治氏:元ブント叛旗派指導者、会社経営、昨年12回「ネーキッドロフト」で「憲法村」主宰。本一回目のバトルトークに出演。


この左右論客の集うディベートは過去3回ほど行われてきたが,過去の議論は土俵が桜側だったこともあり,今度は塩見氏(左側)サイトで行うことになって開かれたものだ.しかしながら,結果は過去3回と同様,傍目から観ても右側のTKO勝ちだったのではないだろうか.本当はKOでも良かったのだが,レフティにも五分の魂ということである(気持ちが分からないでもない).
これが”朝生”のような地上波の討論ならば,局や司会者などの主催側の意向(バイアス),論客数の奇怪なアンバランスさ,そして時間的制約によって何時も不完全燃焼状態になるのであるが,チャンネル桜の討論の場合はそういった不備が少なく深い議論ができている点において,異論はあろうがより公平であるように思う.
何時もそうであるが,左翼陣営の最大の弱点は事実の検証において,それが少しでも怪しくなると,観念論に逃避してしまうことである.

今議論においても,旧日本軍の行った行状について司会の水島氏が三上氏に問うたところ,三上氏は「色々と国内(支那)で虐殺やら慰安婦やら悪行をしてきたではないか」と抽象的で根拠のない糾弾を行った.すると,すかさず水島氏から「虐殺は何処で,どの位の人数で,そしてそれらに軍がどの様に関わって行われたものであるかを説明してください」と聞き返した.これに三上氏は明確な反論を加えるでもなく,「そういった議論は詳細な資料を元に行うべきもので,ここでやることではない,それよりもこうした行為が行われる戦争そのものについて議論しなければならない」という意味のよく分からない言説を述べていた.そして,それを補うかのように,谷口氏が自分の戦時体験や伝聞に基づく軍の悪行とやらを述べだした.(「」内の発言は発言者の原意を表す)

彼ら(左翼側)は戦争を絶対悪と観ている.ゆえに,その狂気の中では何でもやってしまうという観念に取り憑かれており,事実に対する客観的観察を忘れてしまっている.また,その対象が何故か?旧日本軍のみに向けられている.ここで重要なことは旧日本軍の悪行を元に戦時の日本を非難していることである.そうであるならば,事実として軍が行った悪行を証明することが大前提となるはずなのに,資料(史料)がないだの,細かいことはここでは関係ないだのと言って逃げる.果ては伝聞でしかないことを延々と述べ出す始末である(谷口氏の話は便衣兵を殺した話や仲間の死体の人肉を食べた話であって,悲惨な内容ではあるが,何ら悪行とやらの証明とはなっていなかった).

余談ではあるが,このセッションの最後の方では,潮氏が「資料なんて必要ありません,何でも言って下さい,すべて論破して差し上げます!!」との非常に頼もしい発言があった.潮氏の発言は何時も論旨が明快で,事実をできるだけ中立的立場から説明する点において,右側論客の中では際だっている(氏は日清戦争における豊島沖海戦のみ,日本軍の謀略または侵略の意味合いがあるとの説をお持ちである).

少し前までの保守言論の弱い時代ならば,こうした言説の前に意味もなく平伏すしかなかったのであるが,彼らは今もそれが通ると思っているところが非常に哀れである.こうした時代には,前エントリーでも述べた橋龍のような売国政治家が中共の意のまま,ブラックプロパガンダの垂れ流しに加担している.これは”極右評論”さんのエントリーでも明らかにされている.それが少しずつではあるが,東京裁判史観という迷妄は解かれてきているのである.井尻氏がまさにその事を形容するかのように以下の意の発言をされた.

「南京大虐殺の犠牲者が何故30万人でなければならなかったのか?,昭和27年に日本が独立するまで我々は原爆投下による被害者数が何人であるのか知らされてなかったが,それがほぼ30万人であることを知って,あの当時誰もが思った.あの時,連合国側が主催した東京裁判で日本を糾弾するためには少なくとも自分たち(米国)が行った戦争犯罪と同等の戦争犯罪をでっち上げる必要性があったことを・・・それがあの30万という数字であったのだ.」

井尻氏によると,1937年暮れの南京陥落から終戦の1945年までのほぼ7年間の間,一度だって彼の地で虐殺があったとの報告や噂など無かったそうだ.また,南京事件については”反日ワクチン”さんのエントリー”中国戦時下の虚偽”によると,当時の国民党政府の政治的謀略であるとの疑いがほぼ確実となっている.

彼ら(左翼陣営)は未だに東京裁判の迷妄を引き摺っているのである.

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